TERM / 通信基本用語

■ 同期方式

非同期方式(ASYNC asynchronous)

調歩同期方式とも呼ばれます。データをキャラクタ単位(通常7または、8ビット)ごとに区切り、キャラクタの先頭にスタートビット、(パリティビット)、終端にストップビットを付加して同期をとります。通常、データの無いときはストップビット状態になっていて、スタートビットを検出した時点でキャラクタの受信を行います。受信側で文字単位に同期をとることが出来るので、通信異常の際に全てのデータが失われる危険性は少なくなります。キャラクタごとにスタートビット、ストップビットを付加するので、データが大きくなり、高速通信には向きません。パソコンのシリアルポート(RS-232C)はこの方式で通信します。

独立同期方式(SYNC synchronous)

キャラクタ単位で同期をとることからキャラクタ同期、または単に同期方式、あるいは連続同期方式とも呼ばれます。最初にSYN(SYNchronous idle 同期信号)符号を2個以上送り、そのあとに、連続してキャラクタを伝送します。メッセージの最後にはトレイリングパッドを付けます。非同期方式に比べデータ量が少なくすむため、伝送効率は上がりますが、SYN符号を検出できなかった場合は、より大きな単位でデータを失う危険性を持っています。基本形データ伝送制御手順(ベーシック手順)で採用されています。

フレーム同期方式(frame synchronization)

特定のビット列で同期をとることから、ビット同期方式とも呼ばれます。データの最初と最後に特定のフラグパターン(HDLCでは01111110のビット列)を付加して同期をとります。データは、キャラクタ単位でなく任意長に送れるので、テキストデータ以外の伝送、および高速通信に適しています。フラグパターンとデータを区別するために5つ連続した1の後に0を挿入します。HDLC手順で採用されています。