PRODUCT / 商品情報

コンパクトロガー

LE-910R

アナログ入力5点(電圧・電流・温度)対応
高精度、コンパクト、SDカードへ単体記録

USB/Wi-Fi接続対応

概要
詳細
スペック
オプション
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アナログ信号(電圧・電流・温度)を高精度に測定、記録

5点のアナログ信号(電圧・電流※1・温度※2)を高精度に測定できるコンパクトなデータロガーです。測定値は本体のSDカードに記録するだけでなく、USBまたは無線LAN経由でパソコンに転送して表示・記録することも可能です。高精度アナログ処理回路を内蔵し、電圧レンジは24bit、電流レンジは23bitでの記録が可能です。アナログ値は指定の時間周期(10ミリ秒~60分)※3でタイムスンプ付きで記録され、CSVファイルとして保存されます。

※1:電流の測定には抵抗(250Ωまたは50Ω)の外付けが必要です。オプションで電流測定用抵抗 250Ωを用意しています。
※2:熱電対はお客様にご用意いただく必要があります。オプション品はこちら。
※3:アップデートファームウェア Version 1.08以降から対応。従来バージョンは時間周期(50ミリ秒~60分)です。
<手軽に使えるコンパクトロガーLE-910Rの使い方>


<手軽に使えるコンパクトロガーLE-910Rの使い方~SDカードに記録編~>

<接続例>

<計測対象の接続イメージ>

<パソコンからの利用イメージ>

リアルタイムに測定データをグラフ表示できるソフトウェアが標準付属します。制御コマンドを公開しているので独自の計測ソフト作成も容易です。また、本機でアナログ値の時系列変化を収録し、姉妹機のDCシグナルソース LE-930R/LE-940Rから再現出力することも可能です。

<付属ソフト メイン画面>

換算機能でセンサの出力値を物理量に変換

標準付属のソフトウェア LE-LINK91で測定したアナログ測定値を物理量に変換してグラフに表示することができます。センサから出力される電圧値や電流値を距離や圧力などに換算してグラフに表示できるので、状況の変化を直感的に見ることができます。

<設定例>
0~10mの水位を4-20mAの電流で出力する水位センサの場合、次のように設定することでグラフには水位(m)に換算されて表示されます。
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熱電対による温度測定

熱電対の熱起電力から温度の計測を行なうことも可能です。JIS規格の8種類の熱電対(K, J, T, E, N, R, S, B)に対応しています。機器や環境の温度変化を、電圧や電流の変化と合わせてロギングすることも可能です。

<熱電対の設定>

<熱電対 利用イメージ(写真内 計測器は姉妹機のLE-918R)>

:熱電対、ミニチュアコネクタケーブルはオプション品です。

複数台接続による同期測定に対応

本機を同期モードにして外部トリガー端子で複数台を連結すれば(最大4台)、1台がマスターとなって他のユニット(スレーブ)の測定開始/停止とサンプリングタイミングの制御を行うことができます。これにより、サンプリングタイミングが同期された最大20点のアナログ値を記録することができます。また、外部トリガー端子は別の機器の外部信号の立ち上がり/立ち下がりでアナログ値を記録する時にも使用できます。

<複数台の同期測定>

アナログ測定値を条件にした測定制御

測定したアナログ値を条件にして測定の開始・停止を自動的に制御できます。センサが出力する電圧が指定したしきい値以上のときだけ測定・記録したい場合などに利用できます。

<測定値による測定開始・停止のイメージ>

パソコンと無線LAN接続でリモート計測

USB接続だけではなく、Wi-Fi接続によるPC接続に対応。Wi-Fiアクセスポイント経由で接続するステーションモードと、計測器がアクセスポイントとなって接続するアクセスポイントモードが選択できます。無線電波条件が悪い場合のデータ欠落に備えて、Wi-FiによるPCへのデータ転送とSDカードへのデータ記録を両方行なうこともできます。

活用しやすいタイムスタンプ付きのログデータ

5点のアナログ値(AI1~5)の測定データは、電圧・電流は有効数字6桁で、熱電対の温度は0.1℃単位で記録されます。測定データは1/100秒単位のタイムスタンプと共に記録され、CSV形式で保存されるため、表計算ソフトなどでの活用も容易です。

単体計測時のログファイルを転送可能

パソコンを使用せずに単体計測中のSDカードのログファイルを計測を止めずに必要なタイミングでWi-Fi経由でパソコンに転送できます。遠隔地にある本体までSDカードを取りに行かなくてもログファイルをダウンロードして内容を確認することができます。

転送機能を使用するには事前に本体を設定しておく必要があります。
アップデートファームウェア Version 1.08以降から対応。パソコン側にle900_filedownloaderが必要です。

<le900_filedownloader 操作画面>

制御コマンドやサンプルプログラムを公開

本機の設定用・アナログ値取得用コマンドやそれを利用したサンプルプログラムを弊社ホームページからダウンロード可能。WindowsやLinuxベースの独自アプリケーションソフトを作成して測定システムを構築できます。

<制御コマンドの例>
AI1 のアナログ入力レンジを+-10Vに設定
PC ---> AAh B1h 00h 00h 02h 01h 02h 61h ---> LE-910R
LE-910Rからの確認応答
PC <--- 55h B1h 00h 00h 00h 07h <--- LE-910R

>> 制御コマンド利用サンプルプログラムのダウンロードはこちら

ログデータはシグナルソース LE-930R/LE-940Rから再現出力可能

本機 LE-910Rでロギングしたアナログ値の時系列変化データは、姉妹機のDCシグナルソース LE-930R/LE-940Rから再現出力することが可能です。データはSDカードに保存してLE-930R/LE-940Rから出力します。LE-918RとLE-930RまたはLE-940Rを持っていれば、SDカードを挿しかえるだけで、実際に発生したパターンをリアルに再現したシミュレーションが可能です。

<DCシグナルソース LE-930R>

コンパクトかつ堅牢な設計で現場への設置にも最適

手のひらサイズの本体は、-10~+50℃で利用可能。USBバスパワー動作だけでなく、別売ACアダプタなど外部DC電源でも動作可能です。SDカードスロットとUSBコネクタには防塵カバーを装備。オプションで35mmDINレールへの取り付けにも対応し、対象設備への固定や検査ラインへの組み込みも簡単です。計測対象との接続部分は、結線しやすい着脱式端子台を採用しています。
また、スーパーキャパシタを効果的に利用した瞬停時バックアップ制御により、SDカードへの記録中に停電になってもSDカードの破損を防ぎ、貴重なログファイルを守ります。

:40秒程度以上電源に接続され、スーパーキャパシタが充電されている必要があります。

<防塵キャップを装備>

<DINレール取付例>