マルチプロトコルアナライザー

LE-8600X
LE-8600XR

7インチカラーLCD搭載
電池駆動ポータブルLANアナライザー

10GbEキャプチャとワイヤーレート出力対応

概要
詳細
スペック
オプション
ダウンロード

SFP/SFP+モジュールに適合する2つの計測ポート

10GbEや1GbEのシングルモードやマルチモードの光ファイバーケーブル等を利用するネットワークの計測が可能な2つのSFP/SFP+モジュールポートを装備しています。

□ 対応可能なSFP/SFP+モジュールの例

  • 10GBASE-LR SFP+モジュール 波長1310nm 最大転送距離10km (LC)
  • 10GBASE-SR SFP+モジュール 波長850nm 最大転送距離300m (LC)
  • 10GBASE-T SFP+モジュール 最大転送距離30m (RJ45)
  • 1000BASE-LX/LH SFPモジュール 波長1310nm 最大転送距離20km (LC)
  • 1000BASE-SX SFPモジュール 波長850nm 最大転送距離550m (LC)
  • 1000BASE-T SFPモジュール 最大転送距離100m (RJ45)

[ SFPモジュール ]

計測ボードの交換により通信計測対象を拡張可能

計測ボードを別売のオプション計測ボードと交換することで、LE-8500X-RT相当のシリアル通信対応のアナライザー(SB-R2TS1利用時)や、シングルペアイーサネット、CAN/高精度アナログ計測用アナライザーとして利用できます。

[ シングルペアイーサネット計測ボード SB-T1E ]

[ RS-232C/530/422/485/TTL通信用拡張セット SB-R2TS1 ]

[ CAN/高精度アナログ計測ボード SB-C2AN ]

SFPモジュールの情報を表示

SFPモジュール情報表示画面では計測ポートにセットされているSFP/SFP+モジュールの各種情報が表示されます。

10Gbitパケットのリアルタイムモニター記録

10GbEや1GbEの光ファイバーケーブル等を流れる高速通信パケットをCRCエラーフレーム等も含めて、最大キャプチャ性能10Gbpsでキャプチャ。7インチワイドカラー液晶にダイレクトにリアルタイム表示できため、パソコンを併用する必要はありません。

[ 計測データ画面 ]

[ 翻訳表示画面 ]

任意のカウンタ条件を選択し、時間帯毎の通信トラフィックの傾向を確認できる統計解析機能も用意されています。

時間帯毎の対象回線の転送レートも計測可能になりました。(Ver1.02以降)

[ 利用イメージ ]


ネットワーク負荷テスト用のテストパケットを出力可能

1台でパケットモニター機能だけでなく、テストパケットを出力するパケットジェネレーション機能も利用可能。テストデータは16個の送信データテーブルに設定でき、各テーブルにIFG(送信フレームギャップ)を指定して転送レートを調整しながら、ネットワークの通信負荷が重い状況を再現するようなテストが可能です。

[ 送信パケットサマリー ]

[ テーブル編集 ]

GNSS(PPS)信号による時刻同期が可能なタイムスタンプ

一般的な±20ppm精度の水晶発振器を利用したタイムスタンプの場合、1日で最大1.7秒程度ずれる可能性があります。GNSS/GPS時刻同期機能を利用すれば、秒単位で時間補正された正確なタイムスタンプをモニターデータに付加できるため、2台のアナライザーで稀に通信障害が発生する2地点を同時に長期間計測した場合でも、2台の計測データを、タイムスタンプを基に比較検証するような使い方ができます。

[ GPS接続イメージ ]

また、GPSアンテナが接続された本機から時刻同期用のPPS信号を出力できるため、2台目のアナライザーと別売のPPS同期用の同軸ケーブルで接続すれば、タイムスタンプの同期がとれた2台同時測定が可能になります。

[ PPS信号による2台同時測定イメージ ]

大容量内蔵SSDや外部ストレージに通信ログを自動記録

計測データをキャプチャメモリーに記録しながら、内蔵SSDまたは外部ストレージデバイスに指定サイズの通信ログファイルとして長時間連続して自動保存できます。オートセーブされた通信ログファイル(#nnnnnnn.DT:nは保存順の連番)は、指定サイズの複数のファイルに分割して保存できるので、通信障害が発生した時間帯のファイルのタイムスタンプから障害発生前後の通信ログを絞り込めます。

[ USBストレージ接続イメージ ]

測定を継続したまま通信ログファイルをPCに取り込み可能

「LE ファイルダウンローダー lefiledownload(V1.04以降)」を使えば、オートセーブ機能でストレージデバイスに保存された通信ログファイルを LANまたはWi-Fi 経由でパソコンに取り込むことができます。現場にセットしたアナライザーでオートセーブ機能を実行しておき、通信障害が発生した時刻付近のタイムスタンプの通信ログファイルをパソコンに取り込み、「lepcapcvt」でPcap/Pcapng形式へ変換してWiresharkなどで解析するような応用が可能です。

アップデートファームウェア Version 1.04以降

現場での出張計測に最適な新設計の電池駆動軽量筐体

B5サイズで1kgを切る電池駆動の新筐体を採用。7インチワイドカラー液晶に計測データをダイレクトに表示でき、パソコンを併用することなく全ての計測テストが可能です。画面タッチやスワイプによる設定操作やスムースなデータスクロール表示ができるだけでなく、手袋を着用した現場でも操作できるように従来モデル同様、キースイッチによる操作にも対応。パソコンの持ち込みが制限された客先現場への出張計測に最適な製品です。

LAN、USB、Wi-Fi接続でPCから、またはLAN/Wi-Fi接続でiOS端末からリモートコントロール

パソコン上でアナライザー本体の画面イメージを確認しながら、パソコンのキーボードやマウスを使ってアナライザーのリモート操作が可能です。GビットLANやUSB3.0による高速リンクによりスムースな操作ができ、Wi-Fi対応モデルのLE-8600XRは、ケーブルレスでパソコンと接続してリモートコントロールすることもできます。

<PCでの表示イメージ>

また、iOS用のアプリケーション LE-REMOTE8 を使用すれば、PCのエミュレーションソフトと同様に、iPhoneやiPadなどのiOS端末からLAN/Wi-Fi経由でアナライザーを操作することも可能です。

Wi-Fi接続はLE-8600Xは非対応

<iPadでの表示イメージ>

<iPhoneでの表示イメージ>

計測データをWiresharkで解析可能なPcapNGファイルで保存可能

計測データや設定データ、画面のスクリーンショットをUSBメモリーやSDHC、および内蔵SSD等の外部ストレージに保存、読み込み、削除ができるファイル管理機能を装備。LANプロトコルの解析ソフトWiresharkで読み込めるPcapNGファイルにダイレクトに保存することもできます。

■ Pcap/Pcapng変換と測定データ取込みが可能なPCソフトを用意

Wiresharkで読み込めるPcap/Pcapng形式へのデータファイル変換ソフト「lepcapcvt」を使えば、USBメモリー等に保存した測定データをパソコン上でPcap/Pcapng形式へ変換が可能。このソフトからLAN等でリンクされたアナライザーの[RUN](計測開始)、[STOP](計測終了)操作を行い、アナライザーの計測データをLAN等経由でパソコンに取り込んで計測ファイルとして保存することもできます。

測定データのテキスト変換やプリントアウト

PCリンクソフトを経由せず、本機上で測定データの指定範囲をテキストファイル に変換してストレージデバイスに保存できます。専用プリンターを接続すれば、 測定データの指定範囲の連続印刷や画面表示イメージのハードコピー印字も可能 です。

アップデートファームウェア Version 1.06以降

[ ハードコピー印字の利用イメージ ]