LAN接続型IOユニット「LANIOシリーズ」の機能を拡張した「Gバージョン」を発売
(株)ラインアイは、LAN接続型IOユニット「LANIOシリーズ」に搭載しているLANデバイスのファームウェアを拡張し、機能追加を行なった新製品「LANIOシリーズ Gバージョン」を開発、販売開始いたします。
LA-2R3P-P(G) |
[ 発売の背景 ]
LANIOシリーズは、PCからLANネットワーク経由でセンサー信号の監視や機器のON/OFF制御を簡単に実現できる小型ユニットとして、特に工場設備のIoT化などの用途で多くのお客様にご採用いただいております。
このシリーズの一部モデルの特徴として、接点入力のモデル(LA-5P-Pなど)と接点出力のモデル(LA-5Rなど)をPCレスでLAN接続し、ネットワーク経由で接点を延長する機能があります。既存の製品では入力側1台、出力側1台の1:1接続でのみ、この接点延長機能が有効でしたが、接点情報の伝達を複数地点に対して行いたいというご要望を頂いておりました。また、LANIOシリーズのメールアラート機能について、認証メール(SMTP-AUTH)を使いたいというご要望もお聞きしておりました。
すでに、特注のカスタマイズとしてこれらの機能追加を行った例もありますが、費用的にも納期的にもお客様のご負担が大きいものでした。
今回発売するLANIOシリーズ Gバージョンは、標準品として、1:nのTCP接続とSMTP-AUTHの認証メールに対応しました。カスタマイズをご検討されていたお客様にとっては大幅なコストダウンと納期短縮になります。
なお、今回発売する全7モデルのうち、6モデルは既存の通常版モデルをGバージョンに拡張したものですが、「LA-2R3P-P(G)」は、シリーズで初めてC接点を搭載した新モデルです。
[ Gバージョンの追加機能 ]
Gバージョンは通常版から以下の機能が追加されています。
● 1:nのTCP接続
通常版のLANIOシリーズは1対1のTCP接続にしか対応していませんでした。しかし、Gバージョンを使うと、1:n(最大4)のTCP接続が可能です。
例えば、GバージョンのLA-5P-P(G)(入力5点)を4台の出力ユニットに接続すると、1箇所に設置されたスイッチから、構内のLANネットワークを使って、離れた4つの部屋の照明を同時にON/OFFすることが可能になります。これまで、こういった用途のためには、4台の 通常版LA-5P-P と4台の LA-5R を用意し、4台の LA-5P-P を並べて入力接点に渡り線を設けるという方法が取られていましたが、LA-5P-P(G)を使うと省スペース化ならびに大幅なコストダウンになります。
また、Gバージョンのユニット1台と複数のパソコンを接続することも可能です。※
●認証メール(SMTP-AUTH)対応
接点信号の変化をメールで知らせるメールアラート機能はLANIOシリーズにおいて使用されることの多い機能ですが、通常版のLANIOシリーズは認証メールに対応していませんでした。Gバージョンのメールアラート機能はSMTP-AUTH認証対応ですので、一般的なメールサーバー環境でも活用しやすくなりました。
●分かりやすい日本語の設定ツールが付属
IPアドレスやメールアラートなど、よく使う項目を簡単に設定できる日本語の設定ツール「LANIOset」を付属しています。特殊な使い方でなければ、Lantronix社の英語のツールを使って内蔵のLANデバイスを設定する必要がなくなりました。
[ ラインナップ ]
型番 | 接点構成 | 備考 |
LA-2R3P-P(G) | リレー出力(1c) 2点、ドライ接点入力 3点 | |
LA-3R3P-P(G) | リレー出力(1a) 3点、ドライ接点入力 3点 | |
LA-7P-A(G) | DC/AC電圧入力 7点 | |
LA-7P-P(G) | ドライ接点入力 7点 | 受注生産 |
LA-5R(G) | リレー出力 5点 | |
LA-5P-P(G) | ドライ接点入力 5点 | |
LA-5T2S(G) | リレー出力(1c) 2点、ドライ接点入力 3点OC出力 5点、DC電圧入力 2点 | 受注生産 |
[ 出荷開始 ]
2017年12月15日
[ お問合せ先 ]
本社、営業部 TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163 E-Mail: こちら