2025年 10月 30日
LANIO-SGシリーズ (LA-2R3A-SG) をモバイルバッテリーで長期間稼働
LA-2R3A-SG などのLANIO-SG シリーズには、指定周期で行うデータ送信タイミング以外はスリープ状態となり、消費電力を大幅に低減できる省電力機能が塔載※されています。 今回は、モバイルバッテリーを用いてどの程度の期間充電無しに運用できるか実験を行いました。
用意するもの
- 920MHz無線IOユニット LA-2R3A-SG
- LAN 接続ゲートウェイ LA-SG100E (PC接続用)
- モバイルバッテリー (オートパワーオフ機能の無いもの)
- PC (データ受信用)
市販のモバイルバッテリーの多くは、スマートフォン等の充電を主目的としているため、出力電流が一定以下の状態が続くと出力を自動的にOFF にしてしまいます。今回は、省電力状態のLANIO-SG シリーズでも出力がOFF されない IoT向けのモバイルバッテリーを準備しました。 容量は3200mAh の比較的小型のものです。

方法
- 設定ソフト LINEEYE_SGset でLA-SG100E を親機に設定します。
- 設定ソフト LINEEYE_SGset でLA-2R3A-SG を子機として無線グループ登録し、スリープ動作の設定をします。
アナログ入力設定も行っておきます。(今回はAI2に熱電対を接続し、室温を長期間ログしてみます)

今回は 10分間隔でスリープ状態から復帰し、親機のLA-SG100E 向けにデータを送信する設定にしておきます。
- PC上でスリープモード動作確認ソフトウェアLASleepModeSG を起動し、LA-SG100E にLAN またはUSB で接続、データの待ち受けを開始します。ロギングも忘れずに有効にしておきます。
- LA-SG100E と通信可能な位置にLA-2R3A-SG を置き、先ほど熱電対測定の設定をしたAI2 に熱電対を接続します。
- LA-2R3A-SG にモバイルバッテリーを接続し、モバイルバッテリーの出力をON にします。省電力モードでの動作が開始されます。

- 以降 10分間隔で測定データが送信され、LASleepModeSG の画面に最新の測定値が表示されます。

- モバイルバッテリーの残量が無くなるまで放置し、ログファイルを確認します。
結果
| 最初のデータ | 最終データ | 稼働期間 | データ数 |
|---|---|---|---|
| 2025/10/02 16:50:37 | 2025/10/28 08:56:01 | 25日 16時間6分 | 3694 |
モバイルバッテリーの残量が無くなるまで 約25日16時間、正常に稼働しました。

CSV 形式のログを表計算ソフトで確認。

時系列グラフを描画してみると、秋の訪れを感じることができる結果となりました。
まとめ
LA-2R3A-SG の省電力機能を活用すれば、小型のモバイルバッテリーでも約1ヶ月もの間、充電無しで運用が可能なことが確かめられた。
補足
今回使用したモバイルバッテリーの実効容量と、DOオフ状態で10分周期で間欠動作した場合の LA-2R3A-SG の消費電力から単純計算を行うと3ヶ月程度の稼働が期待される計算にはなりますが、約1ヶ月の結果になった原因としては、 モバイルバッテリー側での自己消費電力、特に稼働状態と残量目安を表示するために常時点灯しているLEDインジケーター によって大部分が消費されたことが推測されます。
