Usage Tips / 製品活用ガイド

2025年 10月 2日

無線LAN(Wi-Fi)でシリアル通信の延長可能な距離は?

ラインアイのインターフェースコンバータ SI-60FWi、SI-65Wi は、シリアル通信で動く産業用機器などを無線LANネットワークに接続するための無線LAN⇔RS-232C、無線LAN⇔RS-422/485変換器です。
RS-232C通信の最大ケーブル長は約15mですが、2台のSI-60FWiを使いRS-232C機器の間を無線LANで中継して距離を伸ばすことができます。では、実際にどのくらい距離を伸ばすことができるのでしょうか?
一般的にWi-Fiの電波は屋外では500m程度、屋内では100m程度といわれており、これは理想値であり、周囲の電波環境によって電波の到達距離は大きく変化します。今回は一例としてラインアイ本社付近の屋外(市街地)で、実験をしてみました。

用意したもの

・プロトコルアナライザー(LE-3500XR(V2))
   データを送信するシミュレーション機能を使います。
・インターフェースコンバータ SI-60FWi
   無線LANとRS-232Cの変換器です。
・モバイルバッテリー(市販品)
   SI-60FWiの電源にします。

以上のセットを2組用意しました。

実験方法
SI-60FWi(AP)とSI-60FWi(STA)を無線LAN(2.4GHz)で接続した状態でSI-60FWi(AP)を移動させて通信が途切れるまでSI-60FWi(STA)から離れその距離を測定

・通信条件
   通信速度 :9600bps
   データ長 :8bit
   パリティ :なし
   ストップビット:1bit
   フロー制御 :なし
   データは双方のアナライザより定型メッセージを送信し、トリガーにてメッセージ受信後100ms待って送信を繰り返す。

結果
見通し300mほどの直線道路で、300mまでメッセージが届くが遅延などが発生し、安定して通信できているのは90mまででした。