Usage Tips / 製品活用ガイド

■ LTE/3G無線通信モジュールを利用したクラウドへのデータ送信

2016年12月13日

EB-SLシリーズはLTE/3Gの無線通信モジュールを搭載した小型組込みボード製品です。今回はEB-SLシリーズのうちのEB-SL01G2(シエラワイヤレス社製3GモジュールHL8548-G搭載)を組み込んだ機器とクラウドを利用した、遠隔でのデータ監視の使用例をご案内します。

 

全体図

 

ARMマイコン(mbed LPC1768)がEB-SL01G2にATコマンドを送信しGPSデータをEB-SL01G2経由で取得、ARMマイコン上にある他のデータと併せて、クラウドにEB-SL01G2経由でデータを送ります。
(EB-SLシリーズの主要ATコマンドについては製品取扱説明書をご参照ください。)

 

 

マイコンとEB-SL01G2はUARTで接続し、データの送受信やATコマンドの送信を行っています。EB-SL01G2には製品付属の3Gアンテナと別売りのアクティブGPSアンテナを接続します。

 

左:EB-SL01G2、右上:3Gアンテナ(付属品)、右下:アクティブGPSアンテナ(EB-SL-AA170)

 

ARMマイコンのほうではロータリーポットを回転させると数値が変化するように設定してあります。この数値は、実際の機器への組み込みでは、例えば計測器で取得した数値などにあたります。

下のジョイスティックを操作するとその取得した数値をEB-SL01G2経由でクラウドに送信します。

 

 

ロータリーポットを操作し、数値を設定(35.7)、ジョイスティックを操作しデータをクラウドに送信しました。送信完了しマイコン側で35.7、時刻は161408(16時14分8秒)と表示されています。

 

 

クラウドへのデータ送信が完了したので、次に、このマイコンとは離れた場所にあるPCからクラウド上のデータを確認します。データはクラウド上にあるので、インターネット接続環境にある機器であれば参照できます。PC以外にスマートフォンや、EB-SLシリーズを組み込んだ機器などからも確認が可能です。

AWSクラウドのサーバーにアクセスし、今回のテスト用に作成したデータ閲覧用のページを開き、データを取得します。No.46が先程送信されたデータです。

時刻、出力電圧の欄にさきほど送信されたデータが確認できます。

 

 

GPS情報も併せて送信しているので、それをもとに位置表示をするプログラムを組むこともできます。

 

 

上記は機器で取得したデータをクラウドに送信、クラウド上にあるデータを離れた端末から確認する一例です。EB-SLシリーズを活用することで、この他にも様々なIoT/M2Mの可能性に対応可能です。

※今回の事例はデモ用に弊社で用意・作成したクラウド環境、クラウド上のプログラム、マイコン、マイコン用プログラムを使用しています。実際にEB-SLシリーズを使用される場合、クラウド環境、クラウド上のプログラム、マイコンやマイコンで動作するプログラムなどをお客様にてご用意いただく必要がございますので、予めご了承ください。